【書評】全てを話すな!『一番伝わる説明の順番』/田中耕比古
一番伝わる説明の順番はこれ!
①前提を揃える
自分と相手に前提知識に差がある場合には、そのギャップを埋める。
前提知識に差があるのに説明しても伝わるものも伝わらない。
話の範囲つまり、どこまで説明するのかについての認識についても相手と共有する。
②結論・主張・本質
結論は一言で言えなければならない。
自分が伝えたいことをとことん掘り下げ、何を伝えたいのか明確にする。
何が幹で何が枝葉であるかを見極めることが大事である。全てを話そうとしてはいけない。相手がどの粒度で知りたがっているかしっかり考える。
③根拠・理由・事実
ここは、事実ベースで。
④補足
②以外はすべて補足情報である。そのくらい②は短くシンプルに。
⑤結論・相手に促したいアクション
結論を最後にもう一度伝える。
相手に促したいアクションは、一番最初に伝えておくと相手は話を聞きやすい。
説明の前にすべきこと
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相手が何を知りたいのか考える
相手が知りたいのは、「事実」か自分の「解釈」か
相手は「どこまで」知りたいのか(どの範囲まで?どの粒度で?)
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自分が何を伝えたいのか考える
とにかくシンプルに!(純化、クリスタライズ)
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情報のギャップを考える
相手が知りたいことと自分が伝えたいことにギャップはないか。
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ギャップをどうやって埋めるか考える。
「あなたの知りたいことに、私の伝えたいことは関係しますよ~」というロジック。
その他の学び
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自分が考えた順番、自分が経験した順番で話してはいけない
網羅的になりすぎる
最後まで聞かないと何が言いたいのかわからない
似たような項目の話が散る
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説明が失敗する理由の多くは自分で何が言いたいのかわかっていない
大事なのは、なによりもまず徹底的に調べること